私は1993年 9月21日、50万円の現金と500万円の通帳と印鑑を拾得し、すぐに近くの八王子市めじろ台派出所に届けました。その結果それらは落とし主の手に戻りました。
先日その時の拾得物預り書を久しぶりに見たとき、この書類を作成した警官の対応が、拾ったものを届けた行為に敬意を表するものではなかったことを思い出しました。少なくとも正直であることを奨励しているような態度ではなかった記憶があります。
これは私が警察官に対してよくない印象を持った経験の一つです。 もちろん警察官には、正義感から職務を全うされているりっぱなかたも多いと思います。しかし、マスコミでは警察の不祥事があとをたちません。その中には警察官個人としての資質に止まらず、警察の組織としての資質を問われるものも多く存在します。
本件は株主総会において株主として当然の発言をしている株主に対する暴力を警察官が看過したことで、一般の株主に対し、警察が会社の味方をしていると思わせる事件です。
商法に定められた権利に基づいて発言し、会社に回答を求めているだけの株主に対する暴力排除を、その場にいる警察官が看過すれば警察が、暴力排除を正当化している印象を、また、あたかも株主の方に暴力排除を受けるべき非があったかの印象を、他の株主に与えるだけではなく、それに逆らえば公務執行妨害や暴力行為を理由に警察官に逮捕されるのではないかという恐怖心を一般株主が持つのは当然であります。実際に警察がいることで緊張し、怖いので発言することに勇気がいると発言している株主がいました。
警察は公正中立の立場を取ったと主張しています。しかしならば、なぜ 申し入れに行った私に対し警察官がその場にいなかったなどという嘘で言い逃れをしようとしたのか。事件の現場に警察官がいたか、いなかったかということについて、嘘をつく。警察官にとってこれ以上重大な嘘はないのではないかと思われる嘘です。
本当に職務が公正に遂行されたと思うなら嘘をつく必要はなかった。公正ではないとの後ろめたさがあったからこそ嘘をつかざるを得なかったのが事実ではないでしょうか。
さらに警察署長に対する私の申し入れを無視し、一年もたってからの署長からの回答は「担当の警官が早合点をした」というものでした。誰がこの回答を信じるでしょうか。
警察署長名でこのような国民を愚弄する文章が出されるということは、警察官個人の資質ではなく、組織としての警察のあり方が問われている問題だと言わざるを得ません。
これらの事実から、本件は警察が公正ではなく会社に偏った姿勢を持っているのは誰の目にも明らかです。
なぜ警察が会社に偏った姿勢を取るのか。警官は株主総会の控え室に待機していることもあると新山暴力団対策係長は言っていました。その際少なくともお茶くらいの接待はあるでしょう。しかし、会社にとって株主総会を平穏に終わらせられるか否かは、総会屋に違法な金を払う事件が起きるほど重大なことであることは衆知の事実です。企業にとっては、特に沖電気のように内部に問題を抱えている企業に取っては、株主総会を無事に終わらせるためには違法な金を払ってでも終わらせたいという強い誘惑にかられ、実際に犯罪を犯す例が存在することも衆知の事実です。
本件で有利な計らいを警察にしてもらうために、沖電気から警察への利益供与があったのではないか、あるいは社会通念上許される程度を越えた接待があったのではないか。
この経過を知るものにはこのような疑念が生まれるのは当然のことです。
本来なら、これらは、私がこの事件について申し入れを行った時点で、警察が自主的に、あるいは公安委員会が自らの職務において調査すべきものであったはずです。
私がこの警察の行為、それを正さなかった公安委員会の行為によって、計り知れない、精神的な苦痛、恐怖心、屈辱感を味わったことは言うまでもありません。
社会の秩序を守るべき警察は、これ以上このような思いを国民にさせてはならないのです。
青少年の犯罪が多発する中で教育改革が叫ばれています。しかし政治家や官僚、大企業の経営者など、本来なら青少年が目標とすべきいわゆる「偉い人」が公衆の面前で嘘をつき、不正を行うことが枚挙にいとまがないほど起きています。
不正を正す組織であるべき警察が嘘をつき、不正を行うことは、この状況に拍車をかける深刻な問題です。
警察は国民の信頼を取り戻すべく、姿勢を正さなければならないし、公安委員会は厳正に監督しなければなりません。
市民が、国や企業の不正を正すために起こした裁判は、多くが市民側が敗訴していることは残念です。そのため、裁判所の姿勢が権威、権力に偏っているという認識が社会に広がりつつあります。私は、本件裁判のすべての書面をインターネットで掲示公開しています。
また英文の翻訳も掲示しており、すでに多くの人からのアクセスがあります。
本件に対する裁判所の公正な審判を期待します。